なぜ肩凝りはすぐに戻ってしまうのか?
なぜ肩凝りはすぐに戻ってしまうのか?
こんにちは。並木治療院の院長の倉田です。
いつもホームページを見て頂きありがとうございます。
さて今回は身体の事で日頃疑問に思っている事にお答えしたいと思います。
今日のテーマは「なぜ肩こりはすぐに戻ってしまうのか?」についてです。
皆さん肩凝りはありますか?
肩凝りがきつい時マッサージや指圧の治療院に行ったりする事も有ると思います。
ただそういった施術を受けてもすぐに元に戻ってしまうという方いらっしゃるんじゃないでしょうか?
今日はこの原理や仕組みの部分を深堀りして行きたいと思います。
実際にこの様な事はありませんか?
例えばせっかくマッサージのお店に行ったのに翌日にはすぐに元通りになってしまっているという状況や、施術中ほぐされている時は気持ちいいんだけれども、施術が終わった後には特段大きな変化を感じない。
これは果たしてなぜなのか?原理の部分が分かれば対策を立てることができるようになりますから今日はこの部分を深掘りして行きましょう。
なぜ肩凝りはすぐ戻るのか(結論)
先ずは結論から入っていきたいと思います。
なぜ肩凝りがすぐに戻ってしまうのかと言うと刺激が表層の筋肉や血流にしか働いておらず筋や筋膜、神経周辺の筋肉の過緊張が残ってしまっているからです。
要するに一般的なマッサージやもみほぐしのお店だと表層の筋肉や血流改善は行う事が出来るものの深層部へのアプローチや筋膜さらには神経周辺の筋肉の過緊張というのを取り切れていないということが多いのです。
浅い部分はほぐすことができても奥の筋肉の深い部分に対するアプローチというのが足りていないとどうしても残ってしまう状況が続いてしまいます。
その過緊張が残ってしまっている状態がまさに肩こりがすぐに元に戻ってしまうという状態に繋がっているわけです。
ここの所をさらに深掘りして行きましょう。
まずは身体の構造から見ていきたいと思います。
ガチガチは筋肉の硬さだけじゃない。
肩こりが酷いという方はガチガチな状態イコール筋肉が硬い状態とイメージしがちですが、実際のところガチガチ状態というのは筋肉の硬さだけでは無いという事が有ります。

イラストを見ていただいても分かる通り筋肉層の上には皮膚や皮下組織、これは非脂肪という表現でもいいですね。
さらには筋膜と呼ばれる結合組織が非常に分厚く乗っている構造になっています。
人間の体の断面というのは必ず厚みがあるわけですね。
厚みがあるというのは深さがあるということです。

枕が三つ縦に並べられて上から圧をかけた時にいきなり一番下の枕三つ目の枕だけを柔らかく揉みほぐしてと言われてもそれは無理ですよね。
一つ目あるいは二つ目の枕が硬い状態だと三つ目の枕には、なかなか圧が入らないわけです。
これは人間の身体でも同じことが起こっていて、深層部の筋肉をほぐそうと思ったとしても、表層の皮膚や皮下組織が硬い形になっていると、どうしても奥の筋肉には圧が届かないわけです。
これは筋肉内でも同じことが言えます。
筋肉の内部においても厚み、そして深さというのが必ずあります。
表層筋に対するアプローチができて血流促進が起こったとしても深層部にまではなかなか血流改善効果が一度の施術では届かないということがあります。
これがまさに残ってしまうという状態で、すぐに元通りになってしまうという状況につがってくるわけです。
その状況を4つの理由に分けて考えていきたいと思います。
4つの理由
まず一つ目は表層にしかアプローチができていないということです。
いわゆるタオルの上から押したり揉んだりするもみほぐしだとどうしても外部からの刺激という一つの手段に限られている形になりますので表層筋にしかアプローチができない可能性があります。
圧や刺激というのをいかに深部に届かせるかここを工夫する必要があるわけです。
そして二つ目は筋膜や皮下組織の癒着が残っているという問題です。
筋膜というのは、非常に細いコラーゲン繊維が密集している形になっていますので、動かさない状況が長く続いてしまうとこの繊維がでくっついて硬くなってしまいます。
筋肉や筋膜というのは柔らかい繊維構造になっているので動かされた時に滑走を起こすことができますが使われていない筋膜というのは分厚くなってさらには癒着と呼ばれ、くっつきが生じてしまうわけです。
この癒着状態が強くなってしまうと滑走、すなわちスムーズな動き出しというのができなくなってしまうので結果的により硬い状態になってしまうぞということです。
この滑走不全の筋膜や皮下組織というのは押したり揉んだりするだけではなかなか解決することができないわけですね。
そこでコラーゲン繊維というのは温めることによって柔らかくなりますから、温めた後にしっかりと伸ばす、強くストレッチをかけるというアプローチが必要になってくるケースもあります。
押したり揉んだりするだけでは筋膜や皮下組織の滑走不全を解決することはできません。これは一つ抑えておいていただけると良いのではないかと思います。
そして三つ目が神経の周囲の筋の過緊張が続いているということです。
筋肉いうのは独立で存在しているわけではありません。筋肉には必ず神経の支配が及でいるわけです。
この神経が興奮していると、どれだけ筋肉単体の血流を良くしたとしても筋肉の力というのはなかなか抜くことができません。
それこそ力み癖を持っていたり、またはストレス環境にさらされていたりすると、どれだけ単一の筋肉をマッサージしたとしても、日常生活の中に戻っていった際には、またすぐに硬さが戻ってしまうわけですね。
筋肉は独立して存在しているわけではないからこそ神経系のコントロールを変えてあげないといけないわけです。
いかにして身体の力を抜いていくか、リラックス環境を作ってあげるかというのが筋肉を緩める上では非常に重要な観点になっているということです。
そして四つ目は血流改善があくまで一時的であるということです。
筋肉のコリというのは血流すなわち新しい栄養素や酸素を送り込むことによってある程度柔らかく緩めることができます。
ただ表層から押したり揉んだりするだけではあくまで極所的一時的な血流改善にとどまってしまうわけです。
つまり根本的解決には繋がっていないということです。
それこそ筋肉の使い方であったり姿勢習慣の変化行動変容を起こさないことには日常生活の中に戻っていった時にまたすぐに硬くなってしまうということが想定されます。
結局一週間に一度のマッサージやもみほぐしで身体のケアをしていると言っても一週間のうちのその他の時間で筋肉に負担をかけていたら筋肉に負担をかけている時間の方が圧倒的に大きいわけですからその一時間だけではどうしようもないわけですね。
ある程度セルフケアや習慣の変化というのを起こしていかないと肩凝りがすぐに元に戻ってしまうという状況は抜け出せないということです。
では、そんな状態を解決するためにはどのようなアプローチが必要なのか、ここも具体的に見ていきたいと思います。
解決策(2つ)
まず大切なのはある一定期間、刺激の頻度を増やすということですね。
筋肉や身体というのは外部からの刺激によって適応していく修正を持っています。
従って硬くなる刺激よりも柔らかくなる刺激が多くなっていけば筋肉の状態というのは柔らかくなるわけです。
柔らかくしたいのであれば柔らかくする刺激というのが硬くなる刺激を若干上回っていく必要があるわけですね。
なので月一のケアですぐに戻ってしまうのであればもう少し頻度を上げる二週間に一回や一週間に一回で身体をケアしていくという必要がありますし、日常生活の中でもある程度セルフケアとしてストレッチなどを行っていく必要があるわけです。
人間の身体は適応する修正を持っていますから、今の身体というのは今の生活習慣の蓄積によって適応した身体の状態になってるわけです。
その身体を変えていくためには上書きをしていかないといけないですから、一時的に柔らかくするための刺激量というのを増やさないといけないわけです。
ここはやはり生物学的に避けては通れない道になってきますので、いかに刺激の頻度を増やしていか、この観点を一度考えていただけるといいんじゃないかなと思います。
そして二つ目は刺激の種類を変えるということです。
先ほども紹介したように、一般的な押したり揉んだりするマッサージ、もみほぐしの行為というのは圧迫によって積極的に血流改善を起こすことはできますが、深層部にはなかなか届かなかったり、あるいは全体的なケアをするという観点においてはやや役不足な一面もあります。
押したり揉んだりするアプローチでなかなか改善が見込めない時には思い切ってアプローチ手段を変えてみるということも有効です。
例えば身体全体を温めてみるということは重要ですね。
人間の身体というのは大部分がタンパク質できていますので、温かくなると柔らかくなるという性質を持っています。
先ほど紹介したような筋膜などの結合組織も温度が上がることによって柔らかくなってきますので、温めてから押したり揉んだりするというのはまた違った効果を引き出すことができるようになってきます。
さらには先ほどの滑走の話に基づいていくと伸ばしたり動かしたりするということも非常に重要なわけです。
身体全体、筋肉全体を大きく動かしてあげると組織全体の長さの変化も起こってきますので滑走が改善することがあります。
つまりゴワゴワして硬くなっていた部分というのが伸ばされることによって柔らかく動くようになるということですね。
普段マッサージ系のお店にしか行かない方がたまに強いストレッチ系のお店に行ったりするとすごくですね、身体が楽になることがあります。