むち打ち
むち打ち
自動車の衝突事故、特に停車中の車輌に後部から追突された事故などで、頚部周辺の筋肉・靭帯等に損傷を受けることによって生じた様々な病態のことを「鞭(むち)打ち症」と言います。
主に追突事故により発症しますが、側面衝突や正面衝突などでも起こり得ます。
「鞭(むち)打ち症」という名前は一般に広く使われている傷病名ですが、診断書などでは「頸椎捻挫」や「頸部捻挫」「頸部挫傷」「外傷性頸部症候群など様々な傷病名が使われています。」
首の骨の周りには、脳と身体をつなぐ神経や血管が通っていますので、医学的に説明が可能な「頸部痛」のほかにも、鞭打ち損傷の症状には、吐き気、頭痛、疼痛、しびれ、めまい、耳鳴り、眼精疲労、かすみ、倦怠感などの自律神経症状など様々な症状があります。
♦鞭打ち症の分類
鞭打ち症は多くの症状があり、一般的には、数週間から3ヶ月程度で治癒するといわれていますが、半年を過ぎても痛みがおさまらずに苦しんでいる人も大勢います。その症状を分類すると次の3つの型に分類できると言われています。
(1)頸椎捻挫型
関節包や椎骨の周囲にある靱帯(じんたい)などが損傷されることによる症状で、頭痛、頸部痛、頸部運動制限など。
(2)神経根症型
神経の根元の部分に浮腫などによる圧迫が起きることにより生ずる症状で、頸(くび)から肩・腕にかけての放散痛、知覚障害、しびれ、脱力などの症状が出ます。
(3)バレ・リュウ症型(軟部組織障害型+頸部交感神経刺激症状 )
外傷により頸部交感神経節が刺激状態になることによる症状で、めまい、耳鳴り、目のちらつき、かすみ、眼精疲労、頭重感、倦怠感、吐き気など。
鞭打ち症の治療法
まずは過緊張をおこしている頸部の大きな筋肉である板状筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋、そしてそれらの筋肉の下層にある斜角筋、肩甲挙筋、棘筋、最長筋、さらに最下層の回旋筋、多裂筋という具合に段階的に緩めていき治していきます。