置鍼時間について
置鍼時間について
鍼を凝った筋肉に打つとズキーンとした痛怠い感覚が起こります。
これを鍼の響きと言ったり得気と言ったりします。
多くの場合、最も痛む時の感覚が再現されます。
それは硬くなった筋肉に鍼が入って収縮し、神経が締め付けられて痛みが起きているのです。
普段の生活で筋肉を使い過ぎた為に硬く凝り固まった筋肉が酸素不足になって収縮して神経を締め付け、痛みが生じます。
その収縮した筋肉に鍼が打たれると圧迫されて興奮した神経は鍼を異物と認識してさらに筋肉を収縮させて運動神経が圧迫されて痛みの信号を発して筋肉がさらに収縮し鍼を締め付けると同時にその筋肉の中を通る神経や血管も締め付けるので悪化した時と同じ痛みが鍼によって再現されるのです。
つまり悪化した時と同じような痛みが鍼によって再現されたという事は鍼がうまく原因の場所に当たっている事を意味します。
普通は鍼を打ってからおよそ20分間は筋肉が収縮するので痛みが再現されるのですが徐々に筋肉が緩み始めて痛みが無くなります。
その後何度か収縮したり弛緩したりを繰り返し滞っていた血液が流れ始め動脈から新しい血液が流れ込んで筋肉の酸素不足が解消し筋肉が緩んで神経や血管の締め付けも無くなり痛みが消失します。
こうした筋肉の収縮と弛緩を繰り返す置き鍼の時間は鍼を打ってから20分くらいから始まる事が多いので当治療院では最低20分は置き鍼の時間を設けております。
時間は長いほど良いのですが最終的には筋肉が弛緩したまま収縮しなくなり、それ以上は置き鍼しても収縮が起きなくなります。
姿勢にもよりますが40分以上も同じ体勢を保つのは辛いので一応、置き鍼の時間は20分~40分くらいにしています。