腰方形筋の腰痛
腰方形筋の腰痛
腰方形筋は、腰の深部にある筋肉で、腰椎と骨盤をつないでいます。体幹の安定性を保ち、姿勢を維持する上で非常に重要な役割を果たしています。

腰方形筋の構造
腰方形筋は、以下の部位に付着しています。
起始:腸骨(腸骨稜)、腸腰靱帯、胸腰筋膜
停止:第12肋骨(下縁)、上位3-4腰椎(肋骨突起)
この筋肉は腹部の最も深い部分にあり、複数の筋繊維の層からなる複雑な構造をしています。腹横筋の筋膜の内側に位置し、胸腰筋膜の一部でもあります。
腰方形筋の働き
腰方形筋は、主に以下の動作に関与しています。
働き
腰椎の側屈 体を横に傾ける動き。
腰椎の伸展 体を反らせる動きのサポート。
骨盤の挙上 片側の骨盤を引き上げる動き・
脊柱の安定化 腰椎の垂直位を維持し安定させる。
第12肋骨の下制 時に呼吸の補助も行う。
特に、座っている時や歩いている時にも収縮しているため、過剰な使用や姿勢の悪さによって痛みを引き起こしやすい筋肉です。左右の腰方形筋の筋力差は、骨盤の高さの左右差にもつながることがあります。
腰方形筋性の腰痛は、鍼灸治療が有効な場合があります。特に、腰方形筋に痛みのもととなるコリができている場合に、鍼灸治療が推奨されています。
鍼灸治療について
鍼灸治療では、腰方形筋の緊張を緩和し、硬くなった筋を改善することで痛みの軽減を目指します。
治療方法の例
直接刺激:腰方形筋に鍼を刺入し、筋肉の緊張を緩和する。
慢性化した筋肉は、伸展させた状態で鍼を打つことが重要となる。
側臥位(横向き)で腰を丸めた姿勢で刺鍼すると、腰方形筋が伸展し、効果が高まる可能性がある。
アプローチ部位:腰方形筋は深層にあるため、隣接する筋肉(脊柱起立筋など)との区別や、適切な深さへの刺鍼が重要。
慢性腰痛:特に慢性化している場合は、側臥位で腰を少し丸めた状態での刺鍼が効果的とされる。